リノベーションモデル(性能向上リノベ・耐震性能)
先日ご紹介しましたリノベーションモデルの概要を少しご案内します。
このリノベーションモデルの物件は木造平屋建ての築49年になる建物で、耐震基準としては旧耐震の構造基準で建てられており、今の基準には適合しない建物になります。(昭和56年に法改正がされ今の新耐震基準に変更)
その為、まずは建物の耐震性能を知るべく、耐震診断を行いました。
耐震診断では上部構造評点と呼ばれる判定で、計算に基づいて出される数値で表されます。
評点が0.7未満が倒壊する可能性が高い・0.7~1.0未満 倒壊する可能性がある・1.0~1.5未満 一応倒壊しない・1.5以上 倒壊しないというような評点と判定に分かれています。
今回はフルリノベーションということもあり、耐震補強工事を行い、評点1.5以上を目指します。
既存の住宅の耐震診断を行いましたら結果的には0.84という数値でした。
結果を基に新しく耐力壁を追加したり、補強を行うことで結果として評点1.55という上部構造評点にすることができました。
今年2025年4月より法改正によりリノベーション工事にも確認申請が必要となる工事も増えてきておりますので、こういった耐震診断を行い、安心、安全な構造を根拠を持って示していかなければならない時代になってきています。(建築士による設計・工事監理が必要)
誰でもどこの会社でも出来るリノベーションではなくなってきていますので、ご注意下さい。
弊社は新築工事でも、リノベーション工事でも自社の設計スタッフにより計算を行い、工事をしておりますので、安心してご相談ください。
今回はリノベーション工事の耐震診断について少しだけお話致しました.
内部解体後の状況
壁の中が全てわかる状況にて今回は耐震診断を行いました。
建築事業部 中内