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【長期優良住宅】の取り組み。第二章: 認定を取得するための「8つの基準」の全貌を徹底解説

長期優良住宅として認定を受けるには、戸建住宅の場合、国が定めた以下の8つの厳しい基準をすべてクリアする必要があります。設計者として、これらをいかにバランス良く、かつコストを抑えながら仕様を決めて美しい図面に落とし込むかが腕の見せ所です。
一級建築士、一級建築施工管理技士 松田英之

第二章 認定を取得するための「8つの基準」

長期優良住宅として認定を受けるためには、国が定めた基準を満たし、所管行政庁から認定を受ける必要があります。
戸建住宅の場合は、主に次の8つの基準をクリアすることが求められます。

長期優良住宅は、ただ「丈夫な家」というだけではありません。
長く住み続けられる構造、地震への強さ、点検やメンテナンスのしやすさ、省エネルギー性能、街並みへの配慮、十分な広さ、将来の維持保全計画、そして災害への備えまで、住まいを総合的に評価する制度です。

家を建てる時だけでなく、30年後、50年後、さらに次の世代まで安心して住み継いでいくために、これらの基準が定められています。

1. 劣化対策

構造躯体を長持ちさせるための基準です。

長期優良住宅では、柱・梁・土台など、家の骨組みとなる部分を長く良好な状態で使い続けられることが求められます。
木造住宅の場合は、劣化対策等級3が基本となり、数世代にわたって構造躯体が使えるような配慮が必要です。

具体的には、土台や柱への防腐・防蟻対策、床下や小屋裏を点検できる点検口の設置、床下空間の確保などが求められます。
家は完成すると見えなくなる部分が多いため、建てる前の設計段階で、将来の点検や補修がしやすいように計画しておくことが大切です。

2. 耐震性

地震に強く、家族の命と暮らしを守るための基準です。

日本は地震の多い国です。
そのため長期優良住宅では、大きな地震が起きた時にも倒壊しにくく、損傷をできるだけ抑え、補修しながら住み続けられる性能が求められます。

現在の長期優良住宅では、耐震等級2以上が求められます。
さらに、より高い安心を目指す場合には、最高等級である耐震等級3を取得することが望ましいとされています。

耐震等級3は、消防署や警察署など、防災拠点となる建物にも求められるレベルの耐震性能です。
地震のあとも家族が安心して暮らし続けられることは、これからの住宅にとって非常に重要な価値です。

3. 維持管理・更新の容易性

配管などを点検・交換しやすくするための基準です。

家そのものは長く使えても、給排水管などの設備配管は建物より先に寿命を迎えることがあります。
そのため長期優良住宅では、将来の点検や交換がしやすいように、維持管理対策等級3の考え方に基づいた設計が求められます。

たとえば、配管を基礎のコンクリートに直接埋め込まないようにすることや、点検口・清掃口を設けることなどが大切です。
建物の構造部分を傷めることなく、必要なメンテナンスができる家にしておくことで、長く安心して住み続けることができます。

4. 省エネルギー性

快適に暮らしながら、光熱費と環境負荷を抑えるための基準です。

長期優良住宅では、断熱性能や省エネルギー性能も重要な基準となっています。
断熱性の高い家は、夏は涼しく、冬は暖かく過ごしやすくなります。冷暖房効率も良くなるため、光熱費の削減にもつながります。

現在は、断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級6といった、より高い省エネルギー性能が求められるようになっています。
これは、住む人の快適さだけでなく、CO2削減や脱炭素社会の実現にもつながる大切な基準です。

これからの住宅は、ただ広くて新しいだけではなく、少ないエネルギーで快適に暮らせることが求められています。

5. 居住環境への配慮

地域の街並みや景観と調和するための基準です。

長期優良住宅では、家そのものの性能だけでなく、周囲の環境との調和も大切にされています。
地域によっては、景観計画、地区計画、建築協定などにより、建物の高さ、外観、色彩、配置などに一定のルールが定められている場合があります。

美しい住まいは、家族だけでなく、地域の街並みにとっても大切な存在です。
周囲の環境に調和し、年月を重ねても地域に美しく残る家づくりが求められます。

6. 住戸面積

家族がゆとりを持って暮らすための基準です。

長期優良住宅では、良好な居住水準を確保するために、一定以上の住戸面積が必要とされています。
戸建住宅の場合は、原則として75㎡以上の面積が求められます。さらに、少なくとも1階部分にも一定以上の床面積が必要です。

これは、長く住み続ける家として、家族が無理なく快適に暮らせる広さを確保するための基準です。
将来の家族構成の変化や暮らし方の変化にも対応しやすい住まいであることが大切です。

7. 維持保全計画

建てた後も、家を良好な状態で守るための計画です。

長期優良住宅は、建てて終わりではありません。
建築後も長く良好な状態で住み続けるために、あらかじめ維持保全計画を作成する必要があります。

点検の対象となるのは、基礎や柱などの構造耐力上主要な部分、屋根や外壁など雨水の浸入を防ぐ部分、そして給排水設備などです。
定期的に点検を行い、必要に応じて補修し、その記録を残していくことが求められます。

家の価値を守るためには、建てる時の性能だけでなく、建てた後のメンテナンスがとても重要です。

8. 災害配慮

自然災害のリスクを確認し、安全な暮らしを守るための基準です。

近年は、地震だけでなく、大雨による浸水、土砂災害、台風など、さまざまな自然災害への備えが重要になっています。
長期優良住宅では、建築地の災害リスクを確認し、必要な配慮を行うことが求められます。

たとえば、土砂災害特別警戒区域など、特に災害リスクが高い区域では、原則として認定の対象外となる場合があります。
また、浸水想定区域などでは、地域の行政庁が定める防災上の措置が必要になることもあります。

安心して長く暮らすためには、建物の性能だけでなく、土地の安全性や周辺環境まで含めて考えることが大切です。

8つの基準は、未来へ住み継ぐための約束

長期優良住宅の8つの基準は、一つひとつを見ると専門的に感じるかもしれません。
しかし、その目的はとてもシンプルです。

家族が安心して暮らせること。
快適で省エネルギーな暮らしができること。
点検や修繕をしながら、長く大切に住み続けられること。
そして、次の世代へ価値ある住まいとして受け継いでいけること。

長期優良住宅とは、今だけでなく、未来の暮らしまで考えた住まいです。
建てた時の安心だけでなく、住み始めてからの安心、そして将来の資産価値まで見据えた家づくりだといえます。

ベルハウジングが考える長期優良住宅

長期優良住宅は、単に国の認定を受けるための制度ではありません。
私たちベルハウジングにとって長期優良住宅とは、家族の命を守り、快適な暮らしを支え、次の世代へ価値ある住まいを受け継いでいくための大切な基準です。

ベルハウジングは、全棟長期優良住宅を掲げて10年以上。500棟以上
さらに、耐震等級3、耐風等級2の最高等級を標準とし、断熱性・省エネルギー性・維持管理性にも優れた住まいづくりに取り組んできました。

家は、完成した瞬間がゴールではありません。
日々の暮らしの中で家族の思い出を育み、年月を重ねるほどに愛着が深まり、やがて次の世代へと受け継がれていくものです。

だからこそ私たちは、性能だけでなく、美しさにもこだわります。
鹿児島の気候風土に合った快適さ、地域の街並みに調和する佇まい、そして住むほどに愛着が増していくデザイン。
そのすべてがそろってこそ、本当に価値ある住まいだと考えています。

豊かに住み継がれていく美しい家。
それが、ベルハウジングが長期優良住宅を通して目指している家づくりです。

株式会社ベルハウジング
代表取締役 松田英之
一級建築士・一級建築施工管理技士

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