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【長期優良住宅】第六章 維持保全計画・居住環境・災害配慮

【長期優良住宅】第六章  維持保全計画・居住環境・災害配慮
【建てた後も、永く安心して暮らすために】
長期優良住宅は、性能の高い家を建てるだけの制度ではありません。
耐震性、断熱性、省エネ性、劣化対策など、建物そのものの性能を高めることはもちろん大切です。
しかし、それだけでは「長く住み続けられる家」とは言えません。
今回は、長期優良住宅の認定基準の中から、
「維持保全計画」
「居住環境への配慮」
「災害配慮」
について、できるだけ分かりやすく解説します。

本当に大切なのは、建てた後も定期的に点検し、必要な補修を行い、住まいの状態を良好に保っていくことです。
また、家族がゆとりを持って暮らせる広さや、街並みとの調和、そして災害リスクへの配慮も欠かせません。

長期優良住宅とは、建てる前、建てる時、そして建てた後まで、住まいの価値を守るための考え方です。

■ 長期優良住宅は「建てて終わり」ではない

一般的な家づくりでは、完成・引渡しが大きなゴールのように感じられるかもしれません。

しかし、長期優良住宅では、建築後の維持管理まで含めて計画することが求められます。

家は、完成した瞬間から少しずつ時間を重ねていきます。
屋根や外壁は雨風や紫外線を受け、給排水設備は毎日使われ、床下や小屋裏も季節ごとの湿気や温度変化の影響を受けます。

だからこそ、定期的に点検し、早めに不具合を見つけ、必要な補修を行うことが大切です。

長期優良住宅では、この考え方を「維持保全計画」としてあらかじめ定めます。

■ 1. 維持保全計画とは

維持保全計画とは、家を長く良い状態で保つための点検・補修・記録の計画です。

簡単に言えば、
「いつ、どこを、どのように点検するか」
「不具合があった場合、どのように補修するか」
「その記録をどのように残すか」
をあらかじめ決めておくものです。

長期優良住宅では、認定を受けた後も、この維持保全計画に基づいて住まいを管理していく必要があります。

主な点検対象は、次のような部分です。

点検対象 主な確認内容
構造耐力上主要な部分  :  基礎、柱、梁、床、壁などの損傷や劣化
雨水の浸入を防止する部分  :  屋根、外壁、開口部、バルコニー、シーリングなど
給排水設備  :  配管の漏水、詰まり、劣化、接続部の状態
床下・小屋裏  :  湿気、腐朽、シロアリ、雨漏りの兆候
外部まわり  :  外壁、屋根、樋、基礎、外構、排水の状態

点検の目的は、不具合を大きくする前に見つけることです。

たとえば、小さな雨漏りやシーリングの劣化を早めに発見できれば、比較的小さな補修で済むことがあります。
しかし、長期間気づかず放置してしまうと、下地や構造材まで傷み、大きな修繕費がかかることもあります。

維持保全計画は、住まいの寿命を延ばし、将来の修繕費を抑えるための大切な仕組みです。

■ 2. 点検記録を残すことの意味

長期優良住宅では、点検や補修を行うだけでなく、その記録を残していくことも重要です。

記録には、次のような内容を残します。

記録する内容 具体例
点検日 : いつ点検したか
点検者 : 誰が点検したか
点検箇所 : 屋根、外壁、床下、給排水設備など
点検結果  : 異常の有無、不具合の内容
補修内容 : どのような修理・交換を行ったか
写真記録 : 劣化箇所や補修後の状態
次回点検時期 : 次に確認すべき時期

こうした記録は、家の履歴書のようなものです。

将来リフォームを行う時にも役立ちます。
万が一、家を売却することになった場合にも、定期的に点検・補修されてきた記録があることで、買う人にとって安心材料になります。

つまり、維持保全の記録は、住まいの資産価値を守るためにも重要なのです。

■ 3. 居住環境への配慮とは

長期優良住宅では、建物の性能だけでなく、住まいが建つ場所の環境や街並みへの配慮も求められます。

家は、家族だけのものではありません。
道路から見える外観、隣家との距離、庭や植栽、外構、屋根の形、外壁の色などは、街並みの一部になります。

そのため、地区計画、景観計画、建築協定などがある地域では、建物の高さ、色彩、外観、配置、外構などについて、地域のルールに適合させる必要があります。

これは、デザインの自由を制限するためではありません。
地域全体の住環境や景観を守るための大切な考え方です。

配慮する内容 : 具体的なポイント
街並みとの調和 : 外壁色、屋根形状、建物の高さ、外構計画
隣家への配慮 : 窓の位置、視線、日当たり、音、室外機の配置
道路からの見え方 : ファサード、植栽、門まわり、照明
庭とのつながり : 外と中をつなぐ中間領域、植栽、ウッドデッキ
地域ルール : 地区計画、景観計画、建築協定などへの適合

良い住まいは、単体で美しいだけでなく、街に自然になじみます。

「なんかいいな」と感じる家。
通りから見ても美しい家。
年月が経っても街並みに馴染む家。

そうした住まいは、家族にとっても地域にとっても価値のある存在になります。

■ 4. 住戸面積とゆとりある暮らし

長期優良住宅では、良好な居住水準を確保するため、住戸面積についても基準があります。
まず面積について、戸建住宅では原則として75㎡以上の広さが必要であり、少なくとも1階の床面積が40㎡以上あることが求められます。
ここでプロの視点として注意すべきなのは、この面積計算からは「階段部分」が除外されるという点です。
吹き抜け部分やロフトなども原則含まれないため、一般的な延床面積の感覚よりも厳しい基準となります。

これは、単に大きな家を建てるための基準ではありません。

家族が日々を快適に過ごせること。
収納や家事動線に無理がないこと。
将来の家族構成の変化にも対応しやすいこと。
そうした暮らしのゆとりを確保するための考え方です。

家は、広ければ良いというものではありません。
しかし、暮らしに必要な広さや動線の余裕がなければ、長く快適に住み続けることは難しくなります。

特に平屋やコンパクトな家を計画する場合は、面積要件と暮らしやすさの両方を考えながら、無駄のない設計を行うことが大切です。

■ 5. 災害配慮とは

長期優良住宅では、自然災害による被害の発生防止や軽減に配慮することも求められます。

これは、建物を強くするだけではありません。
土地そのもののリスクを確認し、災害に備えた計画を行うことも含まれます。

たとえば、次のようなリスクを事前に確認します。

土砂災害  ;  土砂災害特別警戒区域などに該当しないか
浸水リスク  :  河川氾濫、内水氾濫、低地、排水状況
津波リスク  :  沿岸部での津波浸水想定
液状化  :  地盤の性質、過去の土地利用、造成履歴
台風・強風  ;  風の影響を受けやすい立地や屋根形状
火山灰  :  鹿児島特有の降灰への配慮

特に鹿児島では、台風、豪雨、火山灰、地震、土砂災害など、地域特有の自然条件があります。

土地を選ぶ時には、価格や立地の便利さだけでなく、ハザードマップや周辺の排水状況、道路との高低差、擁壁の状態、地盤の状況などを確認することが大切です。

また、建物の計画でも、雨水がたまりにくい外構計画、風に配慮した屋根形状、メンテナンスしやすい外壁や屋根、火山灰への対応などを考える必要があります。

災害配慮とは、災害を完全に避けるという意味ではありません。
リスクを正しく知り、設計・施工・維持管理でできる限り備えることです。

■ まとめ
長期優良住宅は、暮らし続けるための家

長期優良住宅の価値は、認定を受けることだけにあるのではありません。

定期的に点検する。
必要な補修を行う。
記録を残す。
街並みに調和する。
暮らしに必要なゆとりを確保する。
土地の災害リスクに配慮する。

こうした積み重ねが、住まいの価値を守ります。

家は、建てた時が完成ではありません。
家族の暮らしとともに時間を重ね、手を入れながら育てていくものです。

長期優良住宅は、建てる前から、建てた後の暮らしまで見据えた住まいです。

鹿児島で永く安心して暮らすために。
そして、子どもたちの未来にも価値を残すために。

維持保全計画、居住環境、災害配慮は、これからの家づくりに欠かせない大切な視点です。

家づくりは、完成して終わりではありません。
むしろ、お引渡しをしてからが、本当のお付き合いの始まりだと考えています。

家は、家族の暮らしとともに時間を重ねていきます。
子どもたちが成長し、家族の形が変わり、暮らし方も少しずつ変わっていく。
その中で、住まいも点検し、手を入れ、必要な時には補修しながら、長く大切に使っていくものです。

長期優良住宅における維持保全計画は、単に書類上の計画ではありません。
10年後、20年後、30年後も、安心して暮らしていただくための大切な約束だと思っています。

屋根や外壁、基礎、床下、小屋裏、給排水設備。
普段の暮らしでは見えにくい部分も、定期的に確認することで、不具合を早く見つけることができます。
小さな補修で済むうちに手を入れることが、住まいの寿命を延ばし、将来の負担を減らすことにつながります。

また、私は家は街並みの一部でもあると考えています。
美しい外観、植栽との調和、道路からの見え方、隣家への配慮。
そうした一つひとつが、住む人の誇りになり、地域の価値にもつながります。

ベルハウジングが大切にしているのは、性能だけの家づくりではありません。
暮らしやすさ、美しさ、街との調和、そして次の世代にも残したくなる価値です。

鹿児島には、台風、豪雨、火山灰、地震、土砂災害など、地域特有の自然条件があります。
だからこそ、土地を選ぶ段階から災害リスクを確認し、建物配置、外構、排水、屋根、外壁、メンテナンス性まで考えた家づくりが必要です。

私たちは、鹿児島の風土に合った仕様を自社で考え、開発し、設計と施工に反映しています。
全国共通の仕様をそのまま当てはめるのではなく、この地域で永く心地よく暮らすために何が必要かを考え続けています。

ベルハウジングでは、全棟で長期優良住宅を標準仕様としています。
それは、認定を取得するためだけではありません。
ご家族が安心して暮らし、年月を重ねるほどに愛着が深まり、将来も価値が続く住まいをつくりたいからです。

建てた後も寄り添うこと。
街に美しく馴染むこと。
災害に備えること。
そして、子どもたちの未来に残せる家であること。

それが、ベルハウジングの考える長期優良住宅です。

これからも、鹿児島で暮らすご家族の未来に寄り添い、美しく、強く、永く価値が続く住まいをつくり続けてまいります。

株式会社ベルハウジング
代表取締役社長 松田 英之(一級建築士・一級建築施工管理技士)

ベルハウジングの家づくりや住宅性能については、家の性能ページでも詳しくご紹介しています。

実際の住まいの雰囲気は、住まいの実例ページでご覧いただけます。

鹿児島で長期優良住宅や高性能な注文住宅をご検討の方は、ご相談・資料請求ページよりお気軽にお問い合わせください。https://bell-h.jp/

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